教習指導員になるまでの大まかな流れ

自動車教習所の指導員やインストラクターとして働くためには、「指定自動車教習所指導員」の国家資格を取得する必要があります。この資格を取得することで、生徒に安全で効果的な運転指導ができるようになります。

しかしながら、この資格がなくても教習所で働くことができる場合があります。具体的には、一部の教習所では資格取得前にアルバイトやパートとして働きながら、実務経験を積むことができる場合があります。このような場合、教習所内での実地トレーニングや経験が、将来的に指導員資格を取得する際に有益です。

指定自動車教習所指導員の資格は、通常、一定の経験やトレーニングを経て取得されます。そのため、教習所に所属していることが、資格取得に向けたステップとなります。指導員資格を目指す場合、所属する教習所の要項や規定を確認し、資格取得プロセスについて理解を深めることが重要です。

総じて、教習所での実務経験やトレーニングを通じて、指導員資格を目指すことができます。

ここでは教習指導員としてデビューするまでの流れをご紹介します。

教習指導員資格について

そもそも「教習指導員資格」とはどういった資格でしょうか。

教習指導員は国家資格です

指定自動車教習所指導員は、各都道府県公安委員会の指定を受けた自動車教習所で教習指導や技能検定を担当する国家資格です。

この資格には主に二つの役割があります。まず一つ目が「教習指導員」で、学科教習と技能教習を担当します。二つ目が「技能検定員」で、技能検定を行います。自動車教習所では、これらの資格を持った指導員を配置することが法的に義務づけられています。

車両の種類ごとに、「教習指導員」資格と「技能検定員」資格を取得する必要があります。例えば、大型自動車や中型自動車の教習指導員や技能検定員になるには、それぞれの資格を取得する必要があります。一度資格を取得しても、別の車両種別に関する資格がなければ、その車両に関する教習や検定は行えません。資格は11個の異なるカテゴリに分かれており、それぞれが異なる免許や車両に関する指導を担当します。

■教習指導員の種類

  • 教習指導員資格者証(大型)
  • 教習指導員資格者証(中型)
  • 教習指導員資格者証(準中型)
  • 教習指導員資格者証(普通)
  • 教習指導員資格者証(大特)
  • 教習指導員資格者証(大自二)
  • 教習指導員資格者証(普自二)
  • 教習指導員資格者証(牽引)
  • 教習指導員資格者証(大型二種)
  • 教習指導員資格者証(中型二種)
  • 教習指導員資格者証(普通二種)

■技能検定員の種類

  • 技能検定員資格者証(大型)
  • 技能検定員資格者証(中型)
  • 技能検定員資格者証(準中型)
  • 技能検定員資格者証(普通)
  • 技能検定員資格者証(大特)
  • 技能検定員資格者証(大自二)
  • 技能検定員資格者証(普自二)
  • 技能検定員資格者証(牽引)
  • 技能検定員資格者証(大型二種)
  • 技能検定員資格者証(中型二種)
  • 技能検定員資格者証(普通二種)

受験資格

指定自動車教習指導員の試験を受けるには、特定の条件を満たす必要があります。まず、受験者は指導する車種の運転免許を取得している必要があります。また、年齢は21歳以上であることが求められます。学歴に関する特定の基準は存在せず、これらの条件を満たせば、誰でも受験が可能です。

ただし、資格試験は車種ごとに分かれています。例えば、普通車の教習指導員資格を取得していても、中型自動車や大型車の教習指導員になるには、それぞれの車種に関する資格試験を受験する必要があります。つまり、資格を持っているからといって、他の車種に関する教習指導員として活動することはできません。

指定自動車教習指導員の資格は、指導する車種に関する深い知識と経験を持っていることが求められるため、試験は慎重かつ厳格に行われます。

資格取得までの4ステップ

教習指導員になるためのステップを以下に4つに分けてみましょう。

1.自動車教習所に就職する

第一段階として教習指導員になるためには、自動車学校に就職することから始まります。実際には、教習指導員の資格を勉強するための専門学校等は存在しません。そのため、教習所に就職して実務に携わりながら、資格取得の準備を進めることになります。

2.勉強期間 資格取得/審査受験のために

教習所に採用されたら、早速資格取得に向けて準備の日々が始まります。といっても最初から特別なことを始めるわけではありません。

入社後の3~6か月は、見習い教習指導員として、送迎や受付などの業務を担当しながら、現場で必要な知識を身につけるために公安委員会が主催する講習会に参加することが求められます。

審査までに必要な具体的な勉強量は以下の通りです。

現場事前教養90時限
公安委員会の主催する講習会56時限

上記はいわゆる”知識をつけるための学習時間”であり、実務や自習等の時間は含まれていません。効率的に学ぶために日々のスケジュールを所属する自動車学校のスタッフとしっかり相談しながら進めてください。

3.指導員審査を受験

自動車学校での教養・勤務を経て準備が整ったらいよいよ指導員審査に挑戦です。決して簡単審査ではありませんが、対策さえしていれば一発合格も可能です。

審査は各都道府県運転免許センターで行われます。

受験科目と合格基準は下記の表を御覧ください。

筆記審査

審査内容試験形式合格基準
教則の内容となっている事項その他自動車の運転に関する知識
論文式
択一式
補完式
正誤式
論文式 85%以上
その他 95%以上
自動車教習所に関する法令の知識論文式
択一式
補完式
正誤式
論文式 85%以上
その他 95%以上
指導員として必要な教育についての知識面接または論文80%以上

技能審査

審査内容試験形式合格基準
教習指導員として必要な自動車の運転技能実技85%以上
技能教習に必要な教習の技能実技または面接80%以上
学科教習に必要な教習の技能実技または面接80%以上
※面接審査の合格基準は明らかにされていません

4.審査合格

晴れて審査を合格すると最後に事後教養24時間受け、ついに指導員としてデビューです!
これまで培ってきた知識と技術を使って、教習生を安全に免許取得が可能なレベルまでリードしてください。

もちろんデビューしたての教習指導員はインストラクターとしてもまだまだ初心者ですが、経験を重ねて運転のエキスパートであるベテラン指導員を目指してくださいね!!